コーエン兄弟作品のアカデミー賞受賞作品「ノーカントリー」を見ました。コーエン兄弟といえば、「ファーゴ」が好きなのですが、この作品もまた面白かった。スリリングかつユーモラス、真面目であり無常。ストーリーは、ある抗争現場からお金をネコババした男が、おかっぱ頭の超おっかない殺人鬼から逃げるというもので、正義漢っていう人物がいない。音楽がほとんどなく坦々と進むのだけど、途中ビックリするシーンが2つ3つほどあり、飽きることなく楽しめました。
ところで、「ファーゴ」といえば、ラストのミンチシーンに思わず笑ってしまう。非常に残忍な場面なのですが、なぜか分からないけれど面白い。人間の狭量さというか、どうしようもなさの極地のようで。