2012/01/30

ベン・シャーン展を見に、葉山へ行く

葉山美術館で開催中の「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展へ。

ベン・シャーンは、画家でありイラストレーターでありジャーナリストです。
そして、ベン・シャーンの作品は、本来の意味での「メディア」だと思う。
ベン・シャーンが描く対象へ向ける「感情」は、時に優しく、哀れみもあり、もちろん怒りもある。そのように、対象に向き合う感情の発露こそ、メディアに必要なものです。

ベン・シャーンの作品は、非常に「真摯」だ。描かれる人間に対し、繊細かつ丁寧に向き合うゆえであるのでしょう。その距離感は、見る側に緊張感と同時に安堵感をもたらします。

なので、彼の作品は胸を打つ。「第5福竜丸」の作品群の前では涙が出た。

 葉山美術館にて